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パイプの部屋(その2)

何故、メシャムパイプに色が付くのだろう。

それは見事な色でした。

あるサイトで150年間使い続けたメシャムパイプの写真が載っていましたが、見事に琥珀色になっていました。大抵のメシャムファンも、何とかいい色に仕上げようとして、頑張るのですが、飽きたり、落としたりして150年と言わないまでも、火皿外部が色付くまで、吸い続けられないのがほとんどでしょう。中には、メシャムは、本当に色が付くのか疑心暗鬼の方も居られるのでしょう。しかし、本当に色は付きます。

メシャムパイプのメシャムは、セピオライトと言う粘土のことです。このセピオライトは、布や糸が重なり合った構造で(当社のHP、セピオライトの構造をご覧下さい)できているので、長年喫煙することで、この重なり合った微細孔にタバコの成分が吸着、蓄積され、白い色から琥珀へと変わって行くのです。

※使用開始から2ヶ月のメシャムパイプ
2か月経過のパイプ
2か月経過のパイプその2

※メシャムのシガレットホルダーも使ってみました。すぐに色が変わります。

※未使用の状態
未使用のシガレットホルダー
※使用後
使用後のシガレットホルダー

セピオライトには面白い特性があり、その一つが油性と水性の液体を、どちらも吸収できるものです。タバコの成分にはヤニ、タールといった油性に属するものも沢山含まれており、また、水分も含まれて居ます。セピオライトはこの吸油性と吸水性に非常に優れていますので、タバコがセピオライトの微細孔に蓄積され色が変わるのです。(ただし、固結剤を多分に含んだ偽メシャムパイプをいくら喫煙しても、色がきれいに付かないと思いますので気を付けてください。)

さあ、皆さん頑張ってパイプを立派に育てましょう!

メシャムパイプでコンテストに参加

1日1回の使用ですが・・・

アメリカの有名なタバコ屋さんが主催した、あるコンテストに参加しました。その内容といいますと、一定の期間(2ヶ月)でメシャムパイプの色をどれだけ変化させられるかというものです。パイプはこのタバコ屋さんから購入したものを使い、日本からの参加ということで、写真判定となりました。実は、前話の2枚のメシャムパイプの写真を添付したのですが、外側が全体的にうすく琥珀色になりつつあります。意気揚々として、画像を送りました。

そのコンテストの結果といいますと、なんと参加賞を頂きしました!

※参加賞DVD
参加賞DVD

アメリカより送られてきたものは、葉巻の製造過程が映されたDVDです。葉の栽培の様子から、乾燥、熟成、職人が手作業で葉を巻いていく工場の様子など25分程の貴重な映像でした。

アメリカからのメッセージ

感謝のメッセージ付き。 ありがとうございました。

イスラムの水パイプと海泡石のパイプは、同じ味?

パイプを購入して半年が経ちました。

メシャムのパイプを吸われている方は、タバコの味や、臭いが軽く感じられているのではないでしょうか。やはり、トルコなどで見られる水パイプで、煙を吸うと、同じように軽く感じられます。この2つのパイプの外見は、まったく違う姿をしていますが、同じように水で嫌な臭いを吸着している点では、同じなのです。

水パイプはタバコの煙が水の中をくぐっているのが見えますが、メシャムパイプは、水が入っているようには見えませんし、水を入れるところもありません。では、どうして同じような軽快な味になるのでしょうか。

水パイプのマンガ

メシャムがセピオライトであることは最初に述べましたが、セピオライトは、ミストに含まれる臭い、つまり水に溶けやすい臭いの吸着に非常に優れています。どうしてなのかを説明するには、結晶構造や結合といった難しい話をしなければなりませんが、この話はまた追々と当社のHPで説明させて頂きますが、セピオライトは、本当に良くミストに含まれる臭いを取ってくれるのです。例えば、セピオライトは比表面積が200~300㎡/gほどですが、アンモニア臭などは比表面積1000㎡/gを越える活性炭よりも、良く吸着しますし、化学物質のアルデヒト基をもつホルムアルデヒド(ホルマリン)といった化学物質の吸着も得意です。

タバコ煙の嫌な成分は水に溶けやすいものが多く、アセトアルデヒト、アンモニア、ニコチン等があり、水を通ることで少なくなりますので、同じようにセピオライトのパイプで吸うとマウスピースまでで、軽くなると思われます。

※使用開始から半年のメシャムパイプ
半年経過のメシャムパイプ
半年経過のメシャムパイプその2

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パイプの部屋(その3)